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女性伝統工芸展 〜作家とともに〜

【略歴】

1968年 和歌山県海南市黒江生まれ
1987年 和歌山県立和歌山商業高等学校
1991年 帝塚山大学経済学部経済学科 卒業
1994年 帝塚山大学大学院経済学研究科 修士
2009年 紀州漆器総合部門伝統工芸士認定

【賞歴】

海南市美術展 入賞8回
2003年 和歌山県美術展 毎日新聞社賞
紀州漆芸展 入賞7回
2018年 全国伝統的工芸品公募展 入選

【プロフィール】

■この仕事に入ったきっかけは?

伝統的漆器の工房が減少している中、4代目続いた塗師の家系なのにこのままでいいのかと思っていた矢先、海南市後継者育成事業の勉強会が始まり、歴史や技術の奥深さを勉強し始めたのがきっかけです。

■あなたの作品で一番アピールしたいことは?

塗りと蒔絵の総合部門伝統工芸士の為、両方の仕事を別々に受けたりしています。
塗りは根来塗を中心に研ぎ出し模様を得意とし、全て呂色塗りに仕上げています。
蒔絵はアクセサリーを中心に制作しているのですが、金粉の上に色漆を塗る研ぎ出し蒔絵が得意で、角度によって、金色に見えたりします。また同じ図案でも少しずつ違う仕上がりになるように技法を変えて制作しています。

■作品作りで心がけていることはありますか?

特別な時だけではなく、普段使い出来るような形のものを制作したり、アクセサリーなどは人と同じものを持ちたくないという声があり、注文品を除いて、全く同じ商品にはならないように制作しています。
また口に付けるお椀等は漆にかぶれてしまうことのないように完成して約2ヶ月後以降にお渡しするようにしています。

■これからあなたが目指すものは何ですか。あるいはどう生きたいですか?

最初から最後まで伝統的な漆器を製作している紀州漆器の数少ない工房として、蒔絵体験などを通じて、天然漆塗り技術を守り、伝えていきたいと思っています。
また他の工芸品とのコラボなどで日本の文化を世界に発信していきたいと思っています。

■その他自由記入欄

イタリアの雑誌に掲載して頂いたり、外国客船のお客様がお越し下さったり、海外の方は漆器に興味を持って下さっていますが、地元では近代漆器が中心となっています。新しく出来た海南市役所新庁舎の本会議場や受付の壁面を根来塗に制作しましたが、伝統的漆器が見直されるきっかけになってくれれば幸いだと思っています。

【SNSアドレス】

http://www.facebook.com/kumiko.tanioka.395