荒木永子|讃岐かがり手まり/香川県
略歴
香川県観音寺市に生まれる。彫金や宝飾の仕事を経て、「讃岐かがり手まり」の技法を伝承する義父母に手ほどきを受ける。2006年、「香川県伝統工芸士」に認定され、讃岐かがり手まり保存会の代表に就任。2010年、香川の手まりの文化と技法を後世に継承することを目的として高松市内に工房を開設。伝統的な技法に独自の感覚を取り入れ、郷土玩具の枠を超えた作品の創作に取り組んでいる。主な作品は「La Fleur(ラ・フルール)」「香手まりシリーズ」など。著書に「讃岐のかがり手まり」(NHK出版)、「刺しゅう糸で、染め糸で、毛糸で。讃岐かがり手まり」(日本ヴォーグ社)。
プロフィール
この仕事に入ったきっかけは?
嫁ぎ先の義母が手まりを作っていて、それをお手伝いしたことがきっかけです。
あなたの作品で一番アピールしたいことは?
手まりに興味のない人が関心を持ってくれたり、手まりに対してこれまでとは違う新しい印象を持ってくれたりするような、驚きを与えたいです。
作品作りで心がけていることはありますか?
木綿糸の素材感・立体感が感じられる作品づくりを心掛けています。
草木染めの染材料は、古の染色技法に倣って、自然のものを使っています。
これからあなたが目指すものは何ですか。あるいはどう生きたいですか
伝統や技術を磨きながらも、仕事の在り方や作品は、今、素敵だと感じられる魅力のあるものを作りたい。
現在、プロの作り手を約100人養成しています。皆が切磋琢磨して、わくわくするような工房でありたいです。