ご報告|烏城紬保存会が第4回三井ゴールデン匠賞を受賞されました。
須本雅子さんを代表とする烏城紬保存会は、多数の応募者の中から、第4回ゴールデン匠賞を受賞しました。
3月18日に東京大手町の三井ホールにおいて贈賞式が行われ、リモートで参加された須本さんの喜びの声がWebで配信され、多くの方の感動を呼びました。
三井ゴールデン匠賞とは…。
日本の伝統を継承しながら未来につながるものつくりに真摯に取り組み、さらに発展させている伝統工芸の担い手の活動に対し、注目と称賛が集まる機会を創りたいという想いから、三井広報委員会が創設し表彰しています。
第1回(2016年)から隔年で行われ、今年で4回目となります。
三井ゴールデン匠賞受賞の感想
須本先生
驚きましたし、もらっても良いのだろうかという思いもありました。贈賞式の時には、名前を呼ばれた途端に涙が溢れてきて焦りました。
織元として烏城紬を継ぎ、全部の作業を一人でできるのだろうかという不安もありました。ある日、地元の公民館の館長さんが工房を訪ねて来られ、「一人でやっていては、いつか消えてしまいますよ。皆さんに見てもらって、習いたい人がおられたら講座を開きませんか?」と声をかけてくださり、講座が始まりました。沢山の方が習ってくださり、3年1クールの講座も4月には10期生を迎えました。烏城紬を知ってくださる方も増えました。皆さんが熱心に習って活動してくださったので、私も励みになり、負けられないという思いで頑張ることができました。一人では、辞めていたかもしれません。あの時の館長さんのお誘いがあったから今がありますし、今まで関わってくださった方々に感謝しています。今回の受賞が、保存会の皆さんの励みになればと思っています。
2期生
烏城紬のことを一人でも多くの方に知っていただきたいし、しっかりと技術を身に付けたいと思いました。
2期生
「烏城紬を絶対に絶やしてはならない」という気持ちも強くなりました。
3期生
伝統をつなぐのは本当に大変なことで、やり続けたから、この賞につながったんだと強く感じました。
5期生
今まで織り繋いでくださったことに感謝しながら、保存会の一員として、自分ができる精一杯のことをやっていきたいと思います。
6期生
先輩方が積み上げてこられた諸々のことが目に見える形で評価されて、とても嬉しく思いました。贈賞式の時のご様子に胸が熱くなりました。
9期生
皆さんで保存会を立ち上げられた情熱は凄い。そして、ここまで継続されたことも並大抵のことではないはずだと思いました。街で烏城紬を着用されている方をお見かけできれば嬉しいです。
9期生
『烏城紬保存会』がステキな賞を頂き、これから学んでいく私たちにはとても励みになりました。
烏城紬保存会ホームページ
https://ujo-tsumugi.jp