最北の茶産地が育む「村上茶」の文化
新潟県村上市は、国内におけるお茶の生産地として最北端という特別な位置にありながら、独自の茶文化が発展してきました。
村上茶は、北国特有の冷涼な気候の中で丁寧に育てられ、その繊細で芳醇な味わいが特徴です。
この地の人々の生活にはお茶が深く根付いており、季節ごとの茶会や伝統的な飲み方など、訪れる人々に四季折々のお茶文化を体験する機会を提供しています。


厳しい風土が生んだ「塩引鮭」の食文化
村上市は、鮭の加工技術が代々受け継がれてきた「塩引鮭」の文化でも知られています。寒風に晒して乾燥させる独特の製法で作られる塩引鮭は、保存食としてだけでなく、地元の食卓に欠かせない一品として親しまれています。
この伝統は、厳しい冬を乗り越えるための知恵から生まれ、地域の風土と共に育まれました。
鮭を使った料理は訪れる観光客にも人気で、村上市ならではの味覚を堪能できます。



名工が築いた「村上木彫堆朱」の伝統
村上市は日本の伝統工芸が息づく地でもあります。
特に「村上木彫堆朱(ついしゅ)」は、江戸時代に名工・有磯周斎によってその基礎が築かれ、産業として確立しました。
村上木彫堆朱は木地に彫刻を施し、その後漆を塗り重ねます。その彫刻を活かす塗りと艶消し仕上げが特徴で、使うほどに艶が上がって綺麗になる漆器です。


四季折々の自然が生み出す村上市の風土
村上市の四季折々の自然もまた、この地の魅力を際立たせています。
春は新緑と桜、夏は緑豊かに山々映えて、秋になると清流三面川での鮭の遡上、そして冬には雪景色とともに寒風が作り上げる塩引鮭の風景が広がります。
この豊かな気候と風土が、村上茶、塩引鮭、木彫り堆朱という文化を育み、現在も人々の生活と心を支えています。
訪れる人々を温かく迎える村上市。
ここでしか味わえない文化、食、工芸、そして四季の美しさが、国内外の旅行者にとって特別な体験を約束します。
どうぞ村上市の魅力を、肌で感じてみてください!


村上の文化を体感してください。
今回、村上市を紹介させて頂き、昔の事を色々思い出したり、改めて気付くこともありました。
藤基神社の直ぐ近くに祖父の家と友人の家があり子供の頃よく遊びました。その神社の椿の木が子供の頃と比べ大きく育っていて、時の流れも感じました。
社殿に名工の彫りが施されていた事は大人になってから知ったことですが、知らず知らずに目にしていたのは幸せな事と思います。
使うほどに艶が上がる村上木彫堆朱、村上市内では、お直しをしながら長く使っていただいています。
この地に足を運んでこの文化を体感して頂けたら嬉しいです。
池野律子|村上木彫堆朱/新潟県