

鶯の 笠おとしたる 椿かな松尾芭蕉

九州の女性匠展~博多、春のにぎわい~リポート
すっかり春めいた3月、昼間の福岡行きは卒業旅行の学生で満席だった。やっと蔓延防止が解除され、“待ってました!”というところだろう。

私たちは福岡空港に着くなりアクロス福岡に直行した。24年の歴史ある女性伝統工芸士展はコロナ禍で今年は開催されない。今年は九州の女性伝統工芸士・作家12人による「九州の女性匠展」が匠ギャラリーで開催された。昨年まではマスコミの取材も多くあり、大勢のお客様が来場していたが、それに比べると今年はだいぶ寂しい感じだ。

しかし、出迎えてくれた作り手の皆さんの表情は晴れやかだ。コロナ禍で思うような活動ができなくなって2年。今年もこのアクロスで催しができたのが嬉しい。そんな思いが伝わってくる。






それぞれのブースには、
~博多、春のにぎわい~のテーマに相応しい
明るく華やかな作品が、展示台にぎっしりと並んでいる。
どの作品も使う人の目線でつくられたものばかりで、思わず手が伸びる。
ネットでの購入もいいが、作品を前に作り手から直接話を聞けるのは
やっぱり楽しい。
時間を忘れて製作の苦労話に耳を傾けた。
ここからの一年は一体どんな年になるのだろうか?
不安要素ばかりの今だからこそ、
手作りの品々に癒されたいと思う。
これからも是非来たいと思う。



九州の女性匠展より

「満開の枝垂れ桜の華やぎまで飲み干したくなる」
枝垂れ桜 皿・鉢
「江戸時代の女性たちも
おしゃれへの気持ちは一緒かも・・」

「カラフルな色のバッグに心が弾む」
おつかいトートバッグ
「薄手の作りに釉薬の妙で、お酒の席が楽しめる」
掛け分けぐい呑み
「八つ目編みの手提げカゴが
胸弾む春のお出掛けに最適」

「色合いの爽やかさと
一見象形文字に見えるデザインがユニーク」

「茶箱にシックな博多織を着せた宝石箱。
大事なものを入れるのにピッタリな風格」