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女性伝統工芸士展 〜作家とともに〜

特集「くらしの旬」4月

春の夜は 桜に明けて しまひけり松尾芭蕉

春の夜、桜に思いを寄せているうちに明けてしまった。
と思ったのも夢なのか?

夢は「野にさく花の小箱」に入れよう。

伊万里・有田焼の梶原真理江さんが
大好きな花たちを筆で描いた「まあるい入れ物」。
津軽塗の七々子塗と紋紗塗の小皿にのせよう。

近藤啓子さんの夢は 博多の織物になる。

すっきり、くっきり、きりりとした博多帯。
しっとりと身になじむ。
ひとつひとつの仕事を丁寧に、
一越ひとこしを大切に織る。

たくさんのことが押し寄せて一杯いっぱいになる時も
イヤな目に遭って憤懣やるかたないときも
機に入って、もくもくと糸と向き合っていると
心が静まって
ただただ一定のリズムで織りだけに集中できる。
しあわせ。

夢のある「しあわせな帯」にはどのきものをあわせようか。
いっそ、部屋中にしあわせがひろがるように飾ろうか。

信州上田には 夢のような四季がある。

その山は工房を守るこんもりとした姿。
上田城のしだれ桜やお堀を囲むサクラがあり、
竹林は風にそよぐ。
林檎の恵みは土地の誇りだ。
手織り上田紬の小岩井カリナさんだけの色合いは、
こんな自然に根差しているから浮ついたりしない。
浴衣で楽しもうか。
森のざわめきを腹に巻いた帯に感じようか。

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