Menu

女性伝統工芸展 〜作家とともに〜

特集「くらしの旬」6月

水辺に幻想的な光を放ちながら蛍が飛び交う季節です。
光っては消え、光っては消え、異なる光の点滅で、
源氏ボタルや平家ボタルがその存在感をアピール。

水底の 草にこがるる ほたるかな
与謝野蕪村

水辺を表す流水文

水辺にはさまざまな植物や生き物が息づいています。
日本では古くから使われている「流水文」という文様があります。
蛇行的な水の流れに、カキツバタや菖蒲、
オシドリやツルなど動植物の絵が描かれています。
自然信仰を大切にする日本では、昔から水は神聖な物として扱われてきました。

一位一刀彫 八ツ手にカエル
88,000円(税込)
-一位一刀彫〈東 直子〉-cart

「我こそは主役!」

その水辺に住み、田や雨の神とする地域もあるほど、
人々の暮らしに身近に存在しているのが蛙くん。
今日はヤツデの葉っぱに鎮座して…
「かえる」は、ひっくりかえる、くつがえる、立ちかえる、生えかえるなどと、いい意味にも悪い意味にも使われるほど。また「蛙泳ぎ」「蛙飛び」「蛙股」「蛙の尾」と言った言葉や、「蛙の子は蛙」だとか「蛙の面に水」「蛙がカブト虫に成る」など、なんとまあ昔から蛙は活躍していることか!!

木目がま口
4,600円(税込)
-信州紬 手織り上田紬〈小岩井 カリナ〉-cart

おっと、忘れるとこでした。
開いた口が蝦蟇(ヒキガエル)に似ているからとついた
名前が蝦蟇口(がまぐち)、大きな目玉の口金を開けて、仲間と鳴き競う姿は、
ユーモアたっぷりのキャラクターになりました。
大きな口にはお金がいっぱい溜まります。

蛙

瑞雨 甘雨への祈り

そろそろ田植えも終わり、穀物の成長を助ける「瑞雨(ずいう)」を願う頃。蛙の鳴き声も雨ごいのように一段と高らかに…

雨に映える主役はなんていってもアジサイ。最近は白い姿も見かけますが、青や青紫、ピンクや赤紫など、その色の移り変わりから花言葉は「移り気」だとか。その美しい姿を陶皿に残してみました。

紫陽花図皿
33,000円(税込)
-伊万里・有田焼〈梶原 真理江〉-cart
紫陽花図皿
33,000円(税込)
-伊万里・有田焼〈梶原 真理江〉-cart

雨の日には傘の彩りを楽しみましょうか、
それとも和傘のおしゃれを楽しみましょうか。
番傘をかたどった備前の傘徳利花器には
なにげない草花が映えます。

傘徳利花入
25,300円(税込)
-備前焼〈川井 明美〉-cart
根来塗 盛鉢 大
120,000円(税込)
-紀州漆器〈谷岡 公美子〉-cart

今年は「卯の花腐し(うのはなくたし)」のようなしとしと雨かしら、 大地を洗い流すような豪雨かしら、 いやいや それより草木を潤す「甘雨(かんう)」であってほしいもの。
漆器に可憐な花が楚々と息づくような…

そして私はコーヒーの香りを楽しみながら晴耕雨読。

ティーセット
52,800円(税込)
-備前焼〈川井 明美〉-cart
アーカイブはこちら

今月の推し

コメント

コメントはまだ投稿されていません

コメントを投稿する