水辺に幻想的な光を放ちながら蛍が飛び交う季節です。
光っては消え、光っては消え、異なる光の点滅で、
源氏ボタルや平家ボタルがその存在感をアピール。
水底の 草にこがるる ほたるかな
与謝野蕪村
水辺を表す流水文
水辺にはさまざまな植物や生き物が息づいています。
日本では古くから使われている「流水文」という文様があります。
蛇行的な水の流れに、カキツバタや菖蒲、
オシドリやツルなど動植物の絵が描かれています。
自然信仰を大切にする日本では、昔から水は神聖な物として扱われてきました。
「我こそは主役!」
その水辺に住み、田や雨の神とする地域もあるほど、
人々の暮らしに身近に存在しているのが蛙くん。
今日はヤツデの葉っぱに鎮座して…
「かえる」は、ひっくりかえる、くつがえる、立ちかえる、生えかえるなどと、いい意味にも悪い意味にも使われるほど。また「蛙泳ぎ」「蛙飛び」「蛙股」「蛙の尾」と言った言葉や、「蛙の子は蛙」だとか「蛙の面に水」「蛙がカブト虫に成る」など、なんとまあ昔から蛙は活躍していることか!!
おっと、忘れるとこでした。
開いた口が蝦蟇に似ているからとついた
名前が蝦蟇口、大きな目玉の口金を開けて、仲間と鳴き競う姿は、
ユーモアたっぷりのキャラクターになりました。
大きな口にはお金がいっぱい溜まります。
瑞雨 甘雨への祈り
今年は「卯の花腐し」のようなしとしと雨かしら、
大地を洗い流すような豪雨かしら、
いやいや それより草木を潤す「甘雨」であってほしいもの。
漆器に可憐な花が楚々と息づくような…
そして私はコーヒーの香りを楽しみながら晴耕雨読。