今月の俳句
笋の うんぷてんぷの でどこかな 小林一茶
見上げれば青い空には桜が咲きほこり、足元を見れば、土を押し分けてそこかしこにタケノコの頭がのぞいています。いずれも天の采配を思わせる春の気配・・・
その天の采配に負けじと、女たちの作品を、知恵や工夫、しつらえで「くらしの旬」を演出。日本の四季の移ろいを、作り手たちの作品と共にじっくりと味わってきました。くらし豊かにそして贅沢に過ごすことができました。
そして いよいよ「くらしの旬」はフィナーレへ!!
最後の舞台は 東京・赤坂の居酒屋での宴です。
さあ 京鹿の子絞の暖簾をくぐってみましょう!
店のコーナーには、重厚な屏風の前にアシンメトリーな形がユニークな備前焼の花瓶。 サクラの枝が添えられ、シックな雰囲気に迎えられます。
二連偏四方花器
川井明美のつくり手の部屋を見る
そういえば お茶の支度もたびたびしましたね。
今日は香川漆器の棗を使ってみましょう!
抹茶の香りに 心をほぐして まず一服
存清棗「春野」
中田可奈子のつくり手の部屋を見る
さあ宴のはじまり・・・
和風のしゃれた料理が並ぶメニューには個性的な筆書きの文字が踊ります
カウンターには上田紬・手織りのざっくりとしたテーブルセンター、
その上には大中小サイズの異なる伊万里・有田焼グラスが・・・
好きなお酒で語らいましょう
ワイン、焼酎、日本酒、ウォッカ・・さぁ あなたは何を?
小筆「香久山」・水墨小筆「飛流」
田中千代美のつくり手の部屋を見る
素朴な器に盛ったポテトサラダには紀州漆器のスプーンでどうぞ。
手許の螺鈿がゴージャスな気分を誘います。
スプーン
谷岡公美子のつくり手の部屋を見る
脇のテーブルには、博多織の生地で作った小銭入れ、印鑑入れが置いてあります。
細い糸に太い緯糸を力強く打ち込んで作られる博多織の帯は、一度締めたら緩むことがないといわれ、その生地で作った小銭入れ・印鑑入れは福を呼びこみ、しっかりと手放さないという力があるとか・・
きっと私たちの願いも聞いてくれるでしょう。
とそのとき、まるで宝石箱のようなゴージャスな箱が届きました。博多織の美しい帯で茶箱が装われているのです。そしてふたを開けると、スパークリング・ワインが!!
宴の最後に、スパークリング・ワインでカンパーイ!
ブルーインテリア茶箱「渓流のささやき」
相澤久美子のつくり手の部屋を見る
「くらしの旬」、無事に幕を閉じます。
感謝・感謝
構成/和くらし・くらぶ
文/関根 由子(和くらし・くらぶ)
書、俳画/伊藤 千恵子(和くらし・くらぶ)
写真/山下 三千夫(マルミミ)
No.1 ミッチィ
18ヶ月の間、毎月楽しみにしていました。お疲れ様でした♪
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