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女性伝統工芸展 〜作家とともに〜

特集「くらしの旬」10月

見上げる澄んだ空には、
イワシ雲ともサバ雲ともいわれる、
まるで魚のウロコのように
キラッキラッと輝く雲が広がります。

今月の俳句

一枚の 紅葉かつ散る 静かさよ 高浜虚子

山の木々は、くり色、枯竹かれたけ色、銀煤竹ぎんすすだけ土器かわらけ色、臙脂えんじ色など微妙に違う彩りを装います。 紅葉もみじとは、草木が赤や黄色に染まることを「紅葉もみつ」「黄葉もみつ」といったのが語源とか。
ふと紅葉の葉が一枚枝から離れ、裏を見せ表を見せふうわり、ふうわりと

ほら 耳を澄ましてごらん!

尾張友禅 山粧う

山田るり子のつくり手の部屋を見る

- 尾張手描友禅(愛知県)-cart

木立の間にはさわさわさわ、ざわざわざわと、
色なき風が通り抜けて、
足元の落ち葉を踏みしめるたび

ガサガサガサ

サックサックサック

水牛の角帯留 もみじ

谷岡 公美子のつくり手の部屋を見る

- 紀州漆器(和歌山県)-cart

山裾の里には穏やかなゆらゆら
もかもかとした日差しに、収穫した大根や野菜、
柿などが縄で結ばれ、家々の軒下に

ぶうらり、

ぶうらり

シリーズ野の花 カップ&ソーサー

梶原 真理江のつくり手の部屋を見る

- 伊万里・有田焼(佐賀県)-cart

ふーふー、

さーさー、

ひゅうひゅう、

山から吹き下りてくる冷たい風に、
庭に咲くキキョウ、ケイトウ、コスモス、ススキ、
イヌタデ、ノボロギク、ヨメナなど野の花が

ゆぅらりくぅらり、

ひょんひょんひょん、

くぃーん くぃーん

と体をしならせます。

ヨコ型トートバッグ(紫/茶)

近藤 啓子のつくり手の部屋を見る

- 博多織 (福岡県)-cart

枯れた池には、はちすの茎が飛び出して
にょきにょきにょき、
ハスの実もつぶつぶつぶ
しゃわしゃわしゃわ
去年の蓮で糸を染めましょう。

家の中からぎーこん、ばったん、ぎーこん、
ぱったん、とんとんとん、機織る音が・・・
家の周りでは、機織り虫と呼ばれる
キリギリスがぎーっちょん、ぎーっちょん
まるで競い合っているみたい。

ストール(紺)

近藤 啓子のつくり手の部屋を見る

- 博多織 (福岡県)-cart

人々も野山の生き物も
そろそろ冬支度を始める合図です。
遠くでひーよひーよとヒヨドリの歌声が︙

ひーよ ひーよ

小物入れ 押し紅葉

中田 可奈子のつくり手の部屋を見る

- 香川漆器(香川県)-cart

三日月鉢/かんぴん・酒杯セット

川井 明美のつくり手の部屋を見る

- 備前焼 (岡山県)-cart

ひーよ ひーよ

ひーよ

ひーよ

構成/和くらし・くらぶ
文/関根 由子(和くらし・くらぶ)
書、画/伊藤 千恵子(和くらし・くらぶ)
写真/山下 三千夫(マルミミ)

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