見上げる澄んだ空には、
イワシ雲ともサバ雲ともいわれる、
まるで魚のウロコのように
キラッキラッと輝く雲が広がります。
今月の俳句
一枚の 紅葉かつ散る 静かさよ 高浜虚子
山の木々は、栗色、枯竹色、銀煤竹、土器色、臙脂色など微妙に違う彩りを装います。
紅葉とは、草木が赤や黄色に染まることを「紅葉つ」「黄葉つ」といったのが語源とか。
ふと紅葉の葉が一枚枝から離れ、裏を見せ表を見せふうわり、ふうわりと
ほら 耳を澄ましてごらん!
構成/和くらし・くらぶ
文/関根 由子(和くらし・くらぶ)
書、画/伊藤 千恵子(和くらし・くらぶ)
写真/山下 三千夫(マルミミ)