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女性伝統工芸士展 〜作家とともに〜

特集「くらしの旬」11月

冬支度に陽だまりのぬくもりが恋しい季節。
楓や蔦が色づき、山茶花が咲き始めました。
なんにつけ、愛しい人が想いだされるころとなりました。

モノローグ

肌を刺すような木枯らしの吹く日。心にも染み込む寂しさ。
ふと思うあの人のこと・・・

落ち葉、枯れ葉にたわむれたあの日の空の青さが心に残ります。

シーン1 秋の空露をためたる青さかな 子規

シーン1

 赤い糸を柔らかく市松模様に織り込んだ上田紬のストール。
絹の風合いがやさしく体を包みます。

どんな激しい風や雨からも身を守ってくれるとあなたが言った言葉を、
もう一度かみしめています。

 風よ、風よ 吹くほどに私の心は温かく蘇る!

シーン2

シーン2

そして 私はあなたへの手紙を・・・

恋文を初めてしたため、そして出したのは あなたでした。もう遠い昔です。
気取って巻紙に筆を走らせましたが、その筆先は震え、思うように書けず、
きっとあなたは読めないと笑って受け取ったのでしょう。

でも、今はあなたに私の心をはっきりと伝えることができます。

何を見ても あなたさまを想い出して候・・・

シリーズ野の花 菓子鉢
かな書き3種セット(面相風)
-奈良筆・田中千代美-
¥7,810(税込)
シーン3

シーン3

 今、私はあなたをしのんで、そっと酒を捧げます。

紀州塗の片口から杯に注ぎ、再び書いたあなたへの恋文を添えてみました。

懐かしい思い出、心うずく思い出、あの日、この日の俤が浮かび上がります。

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